北アメリカのシェールガス成分は高品質



北アメリカのシェールガス成分は高品質

シェールガスは、ナノレベルで気体や液体として存在シェールガスは、ナノレベルで気体や液体として存在

地下数千メートのシェール層の頁岩(けつがん)の細かい隙間に閉じ込められているシェールガスは、ナノレベルで岩盤の隙間に気体や液体として存在しています。 従って、シェールガスの品質を決める要素の1つは、古生代デボン紀の頁岩であるデボニアンシェールの状態によります。つまり、シェールガスが閉じ込められている頁岩の状態による訳です。そして、在来型の天然ガスの貯留層は地下数百メートルの砂岩ですが、シェールガスは地下数千メートルの泥岩が貯留層です。

泥岩はシェールガスを多く含む根源岩と成り易い泥岩はシェールガスを多く含む根源岩と成り易い

つまり、泥岩は隙間も浸透率も低いためシェールガスを多く含む根源岩と成り易いのです。
そして、デボニアンシェールは非常に厚い泥岩層ですから、数千万年から1億年という長い地質時代を通じて地下深くの圧密作用で高品質のシェールガスが生まれたと考えられています。この様な古生代デボン紀の頁岩であるデボニアンシェールは、北米東部のアパラチア山脈などに主として分布しています。

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このことが北アメリカのシェールガス成分は高品質だとの根拠の1つになっています。

シェールガスの品質を決めるもう1つの要素は掘削方法シェールガスの品質を決めるもう1つの要素は掘削方法

そして、シェールガスの品質を決めるもう1つの要素は掘削方法です。
在来型の天然ガスの掘削は地下数百メートルの縦穴を天然ガスの貯留層に当てれば、地下と地上の圧力差でガスが自然に噴出します。
従って、掘削方法による天然ガスの品質の差はそれ程なかったのです。

数百種類の化学物質がシェールガスの品質を守っている数百種類の化学物質がシェールガスの品質を守っている

しかし、シェールガスの掘削は地下数千メートルで「水平掘り」「水圧破砕」という工程を経て、シェールガスのメタン分子が「水圧破砕」で出来た横穴の割れ目から流れ出て来る訳です。従って、それらの工程の過程で多くの不純物が混入する可能性が考えられます。
つまり、横穴の割れ目の形状を解析する「マイクロサイスミック」の技術や、パイプをバクテリアの腐食から守る数百種類の化学物質がシェールガスの品質を支えていると言えます。