シェールガスの埋蔵量はどのくらい?



シェールガスの埋蔵量はどのくらい?

国別の推定埋蔵量

シェールガスは世界中に埋蔵されていると考えられているシェールガスは世界中に埋蔵されていると考えられている

シェールガスは世界中に埋蔵されていると考えられています。勿論、在来型の油田やガス田の周辺にもシェールガスは埋蔵されていますが、今まで全く油田やガス田に縁が無かった地域や国に膨大な埋蔵量が確認されていることも特筆されることです。

ロシアと中東地域は含まれていないのは掘削の予定がないからロシアと中東地域は含まれていないのは掘削の予定がないから

そこで、アメリカのエネルギー省が2011年に出した推定値を見てみましょう。
尚、エネルギー省の推定値調査には、ロシアと中東地域は含まれていません。ロシアは在来型の天然ガスの産出国として知られシェールガスの開発予定がありません。また、埋蔵量の調査も行っていません。中東地域も在来型の原油の一大生産地であることは言うまでも無いことです。

アメリカと中国の埋蔵量が際立っているアメリカと中国の埋蔵量が際立っている

まず、シェールガスの埋蔵量で特徴的なのは、世界の1位と2位の経済大国であるアメリカと中国の埋蔵量が際立っていることです。推定値によりますと中国が36兆立方メートルでトップの埋蔵量を誇り、アメリカが24兆立方メートルで続いています。
そして、3位アルゼンチン22兆立方メートル、以下、メキシコ19兆立方メートル、南アフリカ14兆立方メートル、オーストラリア11兆立方メートル、カナダ11兆立方メートルと続きます。そして、リビア、アルジェリア、ブラジル、ポーランド、フランスが5兆立方メートルから10兆立方メートルの推定値となっています。

アルゼンチンはやっと探鉱が始まった段階アルゼンチンはやっと探鉱が始まった段階

そして、新しい掘削技術が必要なシェールガスの掘削は、アメリカとカナダが先行しており推定埋蔵量1位の中国や3位のアルゼンチンは、やっと探鉱が始まった段階なのです。
残念ながら我が国や我が国の周辺海域では、大規模なシェールガスの埋蔵は無い模様です。
もともと、シェール層のシェールガスは1億数千年前の地層の植物の堆積によってできたものです。しかし、日本列島は1億数千年前には、まだ、存在していなかった訳ですね。

米国の主な産出地帯

日本企業が参画している地域は3か所日本企業が参画している地域は3か所

米国のシェールガスの主な産出地帯は、ノースダコタ州のバッケン・コロラド州とワイオミング州にまたがるナイオブララ・ペンシルベニア州など6州にまたがるマーセラス・テキサス州のバーネット・同ヘインズビル・同イーグルフォード・同バーミアンベイスン・カリフォルニア州のモントレーなどです。このうち、日本企業が参画しているLNG輸出基地計画に隣接している地域は、ペンシルベニア州など6州にまたがるマーセラスとテキサス州のへインズヒルとイーグルフォードです。