恩恵が大きい自動車業界



恩恵が大きい自動車業界

天然ガス自動車

海外では天然ガス自動車が注目されている海外では天然ガス自動車が注目されている

海外ではシェールガス革命で天然ガスの価格が下落し、天然ガス自動車が注目されています。特に、天然ガス産出国である発展途上国や新興国では、シェールガス革命による天然ガス価格の下落で天然ガス自動車が脚光を浴びています。

天然ガス自動車の市場は、圧倒的に発展途上国や新興国天然ガス自動車の市場は、圧倒的に発展途上国や新興国

天然ガス自動車の保有台数上位を見てみますと、パキスタン310万台・イラン290万台・アルゼンチン213万台・ブラジル172万台・インド150万台・中国120万台となっています。先進国では世界7位にイタリアが74万台で、やっと、入っています。そして、アメリカは17位の11万台で日本は24位で4万台の保有です。つまり、天然ガス自動車の市場は、圧倒的に発展途上国や新興国なのです。


将来的なガソリン価格の下落期待

日本メーカーも天然ガス自動車の開発に乗り出す時期が来る日本メーカーも天然ガス自動車の開発に乗り出す時期が来る

現在、日本の自動車メーカーで天然ガス車を供給しているのは、北米市場でホンダがシビックの天然ガス車を取り扱っています。また、いすゞ自動車と日野自動車がタイなどの新興国で天然ガストラックを供給しているのと、スズキが新興国市場で天然ガス対応車を販売しています。従って、世界情勢は天然ガス車に再び目が向いていることは間違いありませんから、近い将来、日本の自動車メーカーも本気で天然ガス自動車の開発に乗り出す時期が来ると考えられます。つまり、シェールガス革命によって、電気自動車開発の前に天然ガス自動車開発が割り込んで来たというイメージなのです。

将来的なガソリン価格の下落期待

シェールオイルの増産でガソリン価格の下落が期待されるシェールオイルの増産でガソリン価格の下落が期待される

シェールガス革命で天然ガス価格が下落すれば天然ガス車が伸びることは容易に想像できることですが、将来的にはシェールオイルの増産でガソリン価格が下がることも期待できます。また、今回のシェールガス革命はイノベーションによって成し遂げられましたから、今後もイノベーションによって非在来型の化石燃料の掘削が可能に成ることも予想されます。まだまだ、人類が気付いていない所に、化石燃料が眠っているかもしれません。
従って、今後長期的には化石燃料の価格の低下は考えられないことではありません。

将来的なガソリン価格の下落期待

相対的にコストが高く成る電気自動車は競争力が弱くなる相対的にコストが高く成る電気自動車は競争力が弱くなる

そこで、ガソリン価格が下がれば、既存の自動車メーカーも恩恵を受けることになります。特に、大型乗用車の復権でアメリカのGMやフォード・ベンツやBMWなどの排気量の大きい高級車メーカーも同様に恩恵を受けることが予想されます。更に、トヨタの天然ガスハイブリッド車や、トヨタ・ホンダなどの燃料電池車も恩恵を受ける可能性があります。従って、相対的にコストが高く成る電気自動車は競争力が弱くなることが考えられます。